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GLOSSARIUM · SATIRE (ÁER)

詩人の風刺

中世アイルランドの詩人が持つとされた、言葉によって人の名誉を損なう力。アイルランド語でアールという。法文書はこれを実際の加害として扱い、不当な風刺を加えた詩人には賠償を課した。物語の世界では、その効力はさらに強い。『マグ・トゥレドの戦い』では、饗応の義務を怠った王ブレスに詩人カルブレが詩を作り、アイルランド最初の風刺とされるこの一篇を境に、王のすることはことごとく狂いはじめる。風刺を受けた者の顔に瘤が浮くという伝えもあり、身体に及ぶ害として観念されていた。風刺を作るぞという脅しは実際に効き、『クアルンゲの牛捕り』ではメイヴがこれを用いてフェル・ジアドを戦場に立たせる。

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