シナイ半島北東部、ネゲヴ南部の交易路上にある前9〜前8世紀の遺跡。1975〜76年の発掘で、壁と大型の貯蔵壺(ピトス)に記された多数のヘブライ語碑文と図像が見つかった。そのうち「サマリアのヤハウェとそのアシェラ」「テマンのヤハウェとそのアシェラ」と読める祝福文が、古代イスラエル宗教史の議論の焦点となっている。これを女神アーシラトが配偶神として祀られた証拠とみる研究者がいる一方、ヘブライ語では固有名詞に人称接尾辞が付かないことなどを根拠に、この語はアシェラ柱や聖域といった祭具・場所を指すとみる研究者もいる。ユダのキルベト・エル=コムの墓室碑文にも同種の表現がある。図像と碑文の対応関係についても定説はない。
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