煩悩に汚れたこの世(穢土)に対し、仏が主宰する清らかな国土をいう。仏の数だけ浄土があるとされ、薬師如来の東方浄瑠璃世界、弥勒菩薩の兜率天などが説かれるが、東アジアで圧倒的に広まったのは阿弥陀如来の西方極楽浄土である。『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の浄土三部経がその依り所となった。死後にそこへ生まれることを往生といい、往生を願う信仰は日本では平安中期以降に急速に広まって、来迎図や阿弥陀堂建築を生んだ。浄土を実際の他界とみるか、心のあり方の比喩とみるかは、宗派によって理解が分かれる。
GLOSSARIUM · JŌDO / PURE LAND