首を人の力と魂の座とみなす観念。古典古代の著述家は、ケルト人が討った敵の首を馬の首にかけて持ち帰り、家の入口に釘で留めたと伝える。南フランスのロクペルテューズやアントルモンの聖所からは、頭蓋を納める龕をもつ石柱が出土している。物語の側では、切り離されてなお働く首の主題として現れる。ウェールズのベンディゲイドヴランは自らの首を切り落とさせ、その首は七年のあいだ従者をもてなし、埋められてなお国土を守った。スアルタムの首は盾の上で叫び続け、呪いに伏した国を目覚めさせる。ケトは敵将の脳を固めた球で王を討った。ただし鉄器時代の慣習と中世の物語のあいだには数世紀の隔たりがあり、両者を直結させる読みには慎重を要する。
GLOSSARIUM · HEAD CULT