前3千年紀初頭のシュメールで成立した文字体系。葦を斜めに切ったペンを湿った粘土に押しつけるため、線が楔形になる。絵文字から出発し、やがて音節を表す記号へと展開した。シュメール語のほかアッカド語・ヒッタイト語・エラム語なども記され、前1千年紀末まで使われた。粘土板は焼けても失われないため、『エヌマ・エリシュ』『ギルガメシュ叙事詩』をはじめメソポタミア神話の原典は、火災で焼き固められた形で今日に伝わっている。19世紀の解読によって、聖書より古い神話文学の層が一挙に開かれた。
GLOSSARIUM · CUNEIFORM