バックス、すなわちリーベルの名のもとに営まれた密儀的な祭。前186年、元老院は「バッカナーリアに関する元老院決議」を発し、集会を法務官の許可制とし、参加者を五人までに制限した。処刑された者は六千人に及んだと伝えられる。リウィウスは、外来の占い師が持ち込んだ陰謀が忠実な奴隷の密告で露見したという劇的な筋で語るが、二百年後の記述であり、サテュロス劇の型を借りた誇張が指摘されている。神そのものが否定されたのではなく、国家の統制下に置き直された点に、ローマの宗教政策の性格が現れている。
GLOSSARIUM · BACCHANALIA