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ピュグマリオーン
PLATE — ΠΥΓΜΑΛΊΩΝ
HELLAS · ギリシア神話
ΠΥΓΜΑΛΊΩΝ

ピュグマリオーン

ピュグマリオン · ピグマリオン · Pygmalion

ジャン・ラウー《ピュグマリオーン》 PUBLIC DOMAIN

自ら彫った象牙の女像に恋したキュプロスの彫刻家。アプロディーテーの祭で「像のような女を妻に」と願い、女神が像に命を与えた。像の名「ガラテイア」は18世紀以降の付加。ショーの戯曲とピグマリオン効果の由来。

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解説

概要

ピュグマリオーン(Πυγμαλίων / Pygmalion)は、キュプロス島の人で、自ら彫った象牙の女像に恋をし、アプロディーテーによってその像に命を与えられた人物である。物語はほぼオウィディウス『変身物語』第10巻だけで知られる。

これより古い伝えでは、ピュグマリオーンはキュプロスの王で、女神の像そのものに恋したとされる(アレクサンドリアのクレーメンスが引く、ピロステパノスの記述)。オウィディウスはこの話を、彫刻家が自作に恋する物語へと作り替えた。

神話・物語

オウィディウスの語るピュグマリオーンは、島の女たちの振る舞いを嫌って独り身を通していた。アマトゥースのプロポイティデスは、アプロディーテーを神と認めなかった罰として身を売る最初の女たちとなり、ついには石に変えられた——そうした女たちへの嫌悪が前置きになっている。

彼は象牙から、どんな生身の女よりも美しい乙女の像を彫り上げ、やがてそれに恋をした。口づけをし、話しかけ、貝殻や花や宝石を贈り、衣を着せて寝台に横たえた。

アプロディーテーの祭の日、彼は祭壇の前で、自分の象牙の乙女に似た妻を得たいと祈った。像そのものを妻にと言うことはできなかったのである。女神は願いの本意を汲み、祭壇の火を三度燃え上がらせた。家に戻って像に口づけすると、象牙は温もりを帯びて柔らかくなり、指の下で脈を打った。二人は女神の立ち会いのもとで結ばれ、娘パポスが生まれた。キュプロスの町パポスの名祖である。

図像と象徴

本サイトの主画像は、ジャン・ラウー(1677〜1734)の《ピュグマリオーン》で、台座の上で命を得る像と、ひざまずく彫刻家を描く。

古代の作例は知られず、主題が美術に現れるのは中世の写本挿絵以降である。18世紀にはファルコネの大理石群像(1763年)、19世紀にはバーン=ジョーンズの連作《ピグマリオン》やジェロームの《ピュグマリオンとガラテア》が生まれた。いずれも、彫刻が人間に変わる瞬間を一つの画面にとらえようとしている。

像に「ガラテイア」という名を与えたのはオウィディウスではなく、18世紀以降の翻案である。ルソーの独白劇『ピグマリオン』(1762年)が広めたとされる。

系譜と関係

娘パポスはパポスの名祖で、その子キニュラースは、娘ミュラーとのあいだにアドーニスをもうけたとされる。カルタゴの女王ディードーの兄として知られるテュロス王ピュグマリオーンとは別人である。

文化的足跡

バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』(1913年)は、音声学者が下町の花売り娘を淑女に仕立てる筋にこの物語を移し、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作となった。教師の期待が生徒の成績に影響するという「ピグマリオン効果」も、この名を借りている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q192343 — 骨格データの出典
Commons
Pygmalion and Galatea — 図像カテゴリ