ケーペウス
ケペウス · ケフェウス · Cepheus
アイティオピアの王でアンドロメダーの父。妻カッシオペイアの傲慢によって娘を生贄に供さねばならなかった。ケフェウス座の由来。同名にテゲアー王などがいる。
解説
概要
ケーペウス(Κηφεύς / Kepheus)は、ギリシア神話に現れる数人の人物の名である。最もよく知られるのはアイティオピアの王で、アンドロメダーの父、カッシオペイアの夫である。ほかにテゲアーの王ケーペウスなどがいる。
同名の人物たち
アイティオピア王ケーペウスは、エジプト王ベーロスとナイルの河神の娘アンキノエーの子とされる(エウリーピデース、アポロドーロス2.1.4所引)。妃カッシオペイアが、自分はネーレウスの娘たちよりも美しいと誇ったため、怒ったポセイドーンは国に洪水と海の怪物を送った。アンモーンの神託に従い、ケーペウスは娘アンドロメダーを怪物の生贄として海辺の岩に縛りつけた。通りかかったペルセウスは、救ったら妻にもらうという約束のもとに怪物を倒した(アポロドーロス2.4.3)。ヒュギーヌスやオウィディウスでは、アンドロメダーのもとの婚約者(ピーネウス、あるいはアゲーノール)が婚礼の席でペルセウスに襲いかかり、メドゥーサの首で石に変えられる。
テゲアーの王ケーペウスは、アレオスの子で、ヘーラクレースのスパルタ攻めに二十人の息子とともに加わって戦死した(アポロドーロス2.7.3)。ヘーラクレースは出陣前、アテーナーから受け取ったメドゥーサの髪の房を青銅の壺に入れ、その娘ステロペーに託した。敵が来れば城壁から三度かざせば退くという守りであった。
このほか、アルカディアの人でカリュドーンの猪狩りに加わったケーペウスもいる。
図像と象徴
本サイトの主画像は、『ライデン・アラテア』(9世紀、ライデン大学図書館蔵)のケーペウス座の図で、アラートスの天文詩に添えられた挿絵である。
アンドロメダーの救出を描く壺絵や壁画では、ケーペウスは王の衣をまとい、事の成り行きを見守る脇役として描かれる。
系譜と関係
アイティオピア王ケーペウスは、父ベーロス、母アンキノエー。兄弟にアイギュプトス、ダナオス、ピーネウス(伝えによる)。妻カッシオペイア、娘アンドロメダー。
文化的足跡
アンドロメダーの物語の登場人物は、みな星座になったと伝えられる。北天のケフェウス座は王の名によるもので、カシオペヤ座、アンドロメダ座、ペルセウス座、くじら座と隣り合う。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。