湖北省北西部にそびえる道教の聖地。太和山ともいう。浄楽国の太子が四十二年の修行の末に昇天し、真武大帝(玄天上帝)となった山と伝えられ、真武信仰の中心地となった。明の永楽帝は靖難の役の勝利を真武の加護によるものとして、十五世紀初頭に三十万人を動員したという大規模な造営を行い、金殿・紫霄宮・南巌宮などの宮観群を山中に配した。この建築群は世界遺産に登録されている。また武当派の内家拳(太極拳の系譜を語る伝承で張三豊の名が結びつけられる)の発祥地としても知られるが、その伝承の史実性には検討の余地がある。
GLOSSARIUM · MOUNT WUDANG