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GLOSSARIUM · WISDOM OF SILENUS

シーレーノスの知恵

プリュギア王ミダースに捕らえられたシーレーノスが、しつこく問い詰められた末に語ったとされる言葉。人にとって最も善いのは生まれてこないこと、それに次いで善いのは早く死ぬことだ、というものである。アリストテレスの失われた対話篇『エウデーモス』にあったものが、プルータルコス『慰めの書』に引用されて伝わった。同趣旨はテオグニス『エレゲイア詩集』にも見え、古代ギリシアに広く流通した観念だったとみられる。近代ではショーペンハウアーがこの箴言を支持し、ニーチェ『悲劇の誕生』がこれを引いて、ギリシア人が世界の苦を直視しながらなお芸術によってそれに耐えたと論じた。現代では反出生主義の古典的な典拠の一つとしても言及される。

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