兼好法師が十四世紀前半に書いた随筆で、序段と二百四十三段からなる。無常を説く章段と、作法・故実・処世をめぐる具体的な助言とが並ぶ構成が特色である。近世に古典として広く読まれ、絵画・工芸の画題を供給した。鳥山石燕は『百器徒然袋』の書名をこの書からとり、馬具の点検を説く第百八十六段を踏まえて鞍野郎と鐙口を対に描いたと考えられている。妖怪の名を古典の言葉から起こすという石燕の方法にとって、中心的な典拠のひとつであった。
GLOSSARIUM · TSUREZUREGUSA
兼好法師が十四世紀前半に書いた随筆で、序段と二百四十三段からなる。無常を説く章段と、作法・故実・処世をめぐる具体的な助言とが並ぶ構成が特色である。近世に古典として広く読まれ、絵画・工芸の画題を供給した。鳥山石燕は『百器徒然袋』の書名をこの書からとり、馬具の点検を説く第百八十六段を踏まえて鞍野郎と鐙口を対に描いたと考えられている。妖怪の名を古典の言葉から起こすという石燕の方法にとって、中心的な典拠のひとつであった。