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GLOSSARIUM · SYMPLEGADES

シュンプレーガデス

黒海への入口に立ち、船が通ろうとするたびに閉じ合わさって砕いたとされる二つの巨岩。「打ち合う岩」(プランクタイ)とも呼ばれる。盲目の予言者ピーネウスの助言に従い、イアーソーンは先に鳩を放って様子を見た。鳩が尾羽を数枚失っただけで抜けたのを見て一気に漕ぎ通し、アルゴー船は船尾をわずかに削られただけで通過する。この一度きりの通過ののち、岩は動かなくなり船の自由な往来が開けたという(アルゴナウタイ)。黒海が開かれるという海路の記憶が、通過儀礼の型に重ねて語られたものと解される。同じ型の「打ち合う岩」は他の文化の説話にも見えるが、これは境を越える試練という発想が広く生じうることの現れであって、系統上のつながりを示すものではない。

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