エジプト人が船と隊商を送った紅海沿岸の地。乳香・没薬・黒檀・象牙・金・ヒヒなどをもたらし、「神の国(タ・ネチェル)」と呼ばれた。ハトシェプストがデイル・エル=バハリの葬祭殿に刻ませた遠征図が最も名高い資料で、高床の家、船に積み込まれる香木、プントの首長夫妻の姿が描かれている。文学のうえでは東方、すなわち日と月の昇る方角を指す語としても用いられ、コンスが「プントから帰る」と記されるのはこの用法である。豊穣神ミンがこの地から来たとする伝承もある。所在地はエリトリア沿岸、スーダン東部、ソマリア、アラビア半島南部など諸説あって定まらない。
GLOSSARIUM · PUNT