江戸初期、東海道の大津宿周辺で旅人向けに量産された絵画。当初は仏画が中心だったが、やがて鬼・藤娘・雷神・槍持奴といった定型画題が生まれ、簡素な筆致と限られた色数で描かれた。なかでも「鬼の寒念仏」は、僧衣をまとって鉦を叩き勧進する鬼を描き、外面の殊勝さと内心の不一致を諷刺する画題として広く流通した。護符としての性格も併せもち、後年は道歌を添えた教訓画へ展開する。近代には民藝運動によって再評価された。
GLOSSARIUM · ŌTSU-E
江戸初期、東海道の大津宿周辺で旅人向けに量産された絵画。当初は仏画が中心だったが、やがて鬼・藤娘・雷神・槍持奴といった定型画題が生まれ、簡素な筆致と限られた色数で描かれた。なかでも「鬼の寒念仏」は、僧衣をまとって鉦を叩き勧進する鬼を描き、外面の殊勝さと内心の不一致を諷刺する画題として広く流通した。護符としての性格も併せもち、後年は道歌を添えた教訓画へ展開する。近代には民藝運動によって再評価された。