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日本霊異記

正式には『日本国現報善悪霊異記』。薬師寺の僧・景戒が九世紀初頭に編んだ、日本最古の仏教説話集である。上中下三巻に百十余話を収め、善悪の行いが現世で報いを受けるという現報の思想を説く。雷を捕らえた少年、狐を妻とした男、牛に生まれ変わった者など、教理よりも奇談として記憶された話が多い。奈良から平安初期の庶民の生活と信仰を伝える資料として重視され、『今昔物語集』をはじめ後世の説話集に多くの話が受け継がれた。

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