シェムウ季(収穫期)の初めに、ミンの神像を神殿から担ぎ出して畑へ運ぶ祭。王が最初の穀束を刈り、神に捧げて実りを祈った。メディネト・ハブのラメセス3世葬祭殿に刻まれた祭礼一覧から、四日にわたる祭であったことが知られる。裸で行う競技が伴い、なかでも大きな柱をよじ登る種目が重んじられた。新王国期の戴冠儀礼でも、王がミンの前で種を蒔く所作を行っている。なお、王がこの祭で射精して増水を保証したという説がしばしば紹介されるが、これを裏づける史料は確認されておらず、別の祭礼の読み違いから生じた見方とみられている。
GLOSSARIUM · FESTIVAL OF MIN