メソアメリカの球戯(ナワトル語でトラチトリ、マヤ語でピッツ)は、前2千年紀にさかのぼる球技である。石壁に囲まれたI字形の球戯場で、重いゴム球を腰・臀部・肘で打ち返し、地面に落とさぬよう争った。単なる競技ではなく、太陽と冥界の運行や戦の帰趨を象徴する儀礼でもあった。ポポル・ヴフでは、英雄双子が冥界シバルバーの主たちと球戯を戦い、勝利する。試合の後に敗者あるいは勝者が犠牲に供されたことを示す図像も残る。チチェン・イツァの球戯場は現存最大のものとして知られる。
GLOSSARIUM · MESOAMERICAN BALLGAME