イングランド北部ハウスステッズのローマ軍砦で見つかった3世紀の奉献祭壇に、「ティンクスス(Thincsus)たるマールス神と、二柱のアライシアギアエ、ベーダとフィンミレーナに」と刻まれている。奉献したのは駐屯していたフリース人の部隊であった。ティンクススはゲルマン祖語の *Þingsaz、すなわち民会ティングの神を指し、この神格はテュールと解されている。インテルプレタティオ・ロマーナの実例であると同時に、この神が戦だけでなく法と誓約に結びついていたことを示す、数少ない同時代資料でもある。
GLOSSARIUM · MARS THINGSUS