鎌倉時代後期、伊勢神宮外宮の神職である度会行忠・度会家行らによって唱えられた神道説。度会神道、外宮神道とも呼ばれる。偽書とされる『神道五部書』を根本の経典とする。教説の核は祭神論にあり、外宮の祭神豊受大神を天之御中主神・国常立尊と同一の神、すなわち天地開闢に先立って現れた根源神と位置づけ、内宮の天照大神をしのぐ普遍的な神格とした。仏を本地、神を垂迹とする本地垂迹説を裏返した反本地垂迹説の先駆であり、儒教・道教・陰陽五行の語を取り込みながら、神が仏の上位にあることを説く。倫理の面では「正直」と「清浄」を二大徳目に掲げた。度会家行は『類聚神祇本源』でこれを体系化し、世界が生成する以前の状態を指す「機前」を最上の価値とする機前論を説いている。江戸時代には出口延佳がこれを受け継ぎ、神道を日常の生活道として説き直した。
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