人類が労苦も病も知らずに暮らしたとされる、始原の理想の時代。ヘシオドス『仕事と日』は人類の歴史を黄金・白銀・青銅・英雄・鉄の五つの種族(時代)に分け、その最初に黄金の種族を置く。彼らはクロノスの治世に、大地が自ら実りをもたらすなかで神々のように生きたと語られる。のちローマではサートゥルヌスの治世と重ねられ、農耕と平和の失われた楽園という主題として西洋の文学・美術に受け継がれた。時代が下るほど人間は堕落するという、進歩とは逆向きの歴史観を示す点に特徴がある。
GLOSSARIUM · GOLDEN AGE