大地母神キュベレーの祭祀に仕えた神官。入信にあたって自ら去勢し、以後は女性の衣装と装身具を身につけ、髪を長く垂らして暮らした。名の由来は諸説あり、アッティスが死んだとされるプリュギアのガッロス川に結びつける説がある。太鼓とシンバルと笛を打ち鳴らし、髪を振り乱して舞い踊る姿は古代の著述家たちの目を引き、しばしば嫌悪と好奇の入り混じった筆致で記録された。ローマは女神の祭祀を国家として受け入れながら、市民がガッリとなることは長く禁じ、神官職を外来の者に限った。異国の神を迎え入れつつ、その最も異質な部分は市民社会の外に置くという線引きが、ここに現れている。
GLOSSARIUM · GALLI