粘土板に記された呪文を唱え、像の埋納や献供といった儀礼を行って、病や災いをもたらす霊を退ける役を負った専門職。神殿と王宮に仕え、写本を通じて技術を伝えた。薬草や外科的処置を扱うアスー(asû)とは役割を分けたが、両者が同じ患者に関わることも多かった。呪文のなかでアーシプは、しばしばエンキの子アサルルヒの代理として語り、神の言葉を人の口で繰り返す者として振る舞う。病の原因を可視化し、名を与え、追い立てるという手続きそのものが治療とされた点に、この職能の性格がよく表れている。
GLOSSARIUM · ĀŠIPU