シュメール語で「悪しきウトゥック」を意味し、その名で呼ばれる呪文の集成を指す。アッカド語では拡大された十六書板の形をとり、ウトゥックー・レムヌートゥと呼ばれた。当初はシュメール語のみで書かれたが、のちシュメール語とアッカド語の対訳となり、さらにアッカド語だけの増補が加えられた。前3千年紀の最古級のシュメール語文書から、ギリシア文字で音を添えた古代末期の写本まで、メソポタミアの歴史のほぼ全体にわたって書き継がれている。病を悪霊の仕業とみなし、祓魔師がこれを追い出して治すという構図をとり、イナンナの冥界下りをはじめとする神話への言及をしばしば含む。
GLOSSARIUM · UDUG-HUL