ロシアの昔話の定型句「三十九の国の彼方、三十番目の国に」で示される異界。主人公は森を抜け、川を渡り、あるいは鳥や狼に運ばれてそこへ至る。この国のものはみな黄金であり、黄金の林檎、黄金の馬、黄金の籠、そして火の鳥といった品々は、そこから来たことを色で示している。プロップはこれを、成人儀礼の場である「あの世」の民話的な残存と読んだ。境を越えて宝を持ち帰り、また境を越えて戻ることが、昔話の骨格をなしている。
GLOSSARIUM · TRIDESYATOE TSARSTVO
ロシアの昔話の定型句「三十九の国の彼方、三十番目の国に」で示される異界。主人公は森を抜け、川を渡り、あるいは鳥や狼に運ばれてそこへ至る。この国のものはみな黄金であり、黄金の林檎、黄金の馬、黄金の籠、そして火の鳥といった品々は、そこから来たことを色で示している。プロップはこれを、成人儀礼の場である「あの世」の民話的な残存と読んだ。境を越えて宝を持ち帰り、また境を越えて戻ることが、昔話の骨格をなしている。