儒学者・古賀侗庵が文政三年(一八二〇)に編んだ、河童に関する口碑と図像の集成。豊後日田藩が採録した『河童聞合』の記事と図を多く引き写しており、失われた原本の内容を伝える資料でもある。収める十二図のうち半分は頭に皿とザンバラ髪をもつ猿人型、残りはスッポン型で、当時まだ河童の統一像が成立していなかったことを示す。捕獲された個体の身長・体重まで記す姿勢には、本草学・博物学の方法が及んでいる。坂本浩然『水虎十二品之図』はこの系統の派生である。
GLOSSARIUM · SUIKO KŌRYAKU
儒学者・古賀侗庵が文政三年(一八二〇)に編んだ、河童に関する口碑と図像の集成。豊後日田藩が採録した『河童聞合』の記事と図を多く引き写しており、失われた原本の内容を伝える資料でもある。収める十二図のうち半分は頭に皿とザンバラ髪をもつ猿人型、残りはスッポン型で、当時まだ河童の統一像が成立していなかったことを示す。捕獲された個体の身長・体重まで記す姿勢には、本草学・博物学の方法が及んでいる。坂本浩然『水虎十二品之図』はこの系統の派生である。