人の肛門の奥にあると想像された玉状の臓器。河童がこれを抜いて食うという俗信が江戸期に広まり、天明八年(一七八八)刊の『夭怪着到牒』には「河太郎尻子玉を抜く」の図がある。抜かれた者は腑抜けになるとも、命を落とすともいわれた。水死体は括約筋が弛緩して肛門が開くため、そこから玉を抜かれたと解されたのだろうという考察が、南方熊楠らによって示されている。水死という不可解な死に説明を与えるための観念といえる。
GLOSSARIUM · SHIRIKODAMA
人の肛門の奥にあると想像された玉状の臓器。河童がこれを抜いて食うという俗信が江戸期に広まり、天明八年(一七八八)刊の『夭怪着到牒』には「河太郎尻子玉を抜く」の図がある。抜かれた者は腑抜けになるとも、命を落とすともいわれた。水死体は括約筋が弛緩して肛門が開くため、そこから玉を抜かれたと解されたのだろうという考察が、南方熊楠らによって示されている。水死という不可解な死に説明を与えるための観念といえる。