親に先立って死んだ子が行くとされる冥途の河原。子は父母の供養のために石を積んで塔を作るが、積み上げるたびに鬼が来て崩してしまう。そこへ地蔵菩薩が現れ、袈裟の内に子を抱いて救うと説かれる。典拠は経典ではなく、中世末から近世に広まった仏教歌謡「西院河原地蔵和讃」であり、地蔵を子どもの守護者とする信仰を決定づけた。恐山をはじめ各地の河原に石を積む習俗は、この観念と結びついている。
GLOSSARIUM · SAI NO KAWARA
親に先立って死んだ子が行くとされる冥途の河原。子は父母の供養のために石を積んで塔を作るが、積み上げるたびに鬼が来て崩してしまう。そこへ地蔵菩薩が現れ、袈裟の内に子を抱いて救うと説かれる。典拠は経典ではなく、中世末から近世に広まった仏教歌謡「西院河原地蔵和讃」であり、地蔵を子どもの守護者とする信仰を決定づけた。恐山をはじめ各地の河原に石を積む習俗は、この観念と結びついている。