比較神話学者ジョゼフ・キャンベルが『千の顔をもつ英雄』(1949年)で提唱した概念で、「英雄の旅」とも呼ばれる。あらゆる英雄譚は、日常からの出立、境界の越境、試練、報酬、帰還という一つの型に従うとする。ユングの元型論とオットー・ランク『英雄誕生の神話』(1909年)、ラグラン卿の英雄22項目(1936年)を継ぐものである。1977年の映画『スター・ウォーズ』がこの図式を参照したことで創作論として広く浸透した。一方、神話学・民俗学の側では、型に合う例だけを選べば型は必ず現れるという方法上の問題、また女性の英雄や東アジアの英雄譚への当てはまりの悪さが指摘されており、学術的な説明原理としては受け入れられていない。
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