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GLOSSARIUM · MATRES AND MATRONAE

マトロナエ

ローマ支配下の西方諸州で広く崇拝された女神の集団。ラテン語碑文にはマトレス(Matres、母たち)またはマトロナエ(Matronae、母上たち)と記される。1100点を超える奉献が知られ、その大半がライン地方に集中する。図像はほぼ例外なく三人一組で、坐して果物・パン・コルヌコピア、あるいは幼子や襁褓を膝に載せる。ライン地方の型では中央の一人だけが髪を垂らし、両脇の二人が大きな円形の頭巾をかぶる。名にはしばしば部族名や地名を冠した添え名が付き、その土地の共同体を守る母神として祀られたことを示す。ケルト系ともゲルマン系とも論じられ、決着していない。ウェールズのマポノスの母マトロナ(「神なる母」、マルヌ川の女神)や、のちの北欧のディーシルとの連続を説く議論がある。

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