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赤い隅

ロシアの農家において、竈の対角にあたる室内の一隅を指す。「赤い」は古い語義では「美しい」「最上の」を意味する。聖像を掲げ、その下に食卓を据え、家長と客がそこに座った。婚礼でも葬儀でも儀礼の中心はこの一隅であり、家に入った者はまず聖像に向かって十字を切ってから主人に挨拶した。竈が生活と労働の極であるとすれば、赤い隅は聖なるものの極である。家の精が住むとされるのも、しばしばこの二つの極とその境目であった。

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