ある神仏の霊験が評判となり、短期間に多くの参詣者を集めては、やがて熱が引いて忘れられていく現象、およびその対象となった神をいう。近世の都市に多く、疫病・災害・経済変動といった不安を背景に生じることが多い。古くからの由緒をもたない祠が突如として賑わい、数年で寂れる例は各地の記録に残る。化け狸を祀る祠のように、近世後期から近代にかけて整備された民間信仰のなかには、この性格をもつものが少なくない。信仰を静的な伝統として見るのでなく、流行と衰退のある動きとして捉える視点を与える語である。
GLOSSARIUM · HAYARIGAMI