大蛇アペプを打ち倒すための呪文と所作を集めた儀礼文書。主要写本はプトレマイオス朝テーベの神官ネスミンが遺したブレムナー・ラインド・パピルス(大英博物館 EA 10188)で、奥書は前305年を示す。第22〜32欄が本文、続く第32〜33欄が「アペプの名の書」にあたる。指示は具体的で、蛇の像を蝋で作り、あるいは絵に描き、唾を吐き、左足で踏み、槍で突き、縛り、刃で刻み、最後に火にくべる。日の出・正午・日没ごとに、また嵐や日食のたびに繰り返された。R・O・フォークナーが1933年に翻刻し、のち英訳している。
GLOSSARIUM · BOOK OF OVERTHROWING APEP