「アレースの丘」を意味するアテーナイの岩丘。神話では、娘アルキッペーを犯したポセイドーンの子ハリロティオスを撲殺したアレースが、神々の法廷にかけられて無罪となった場とされ、これが最初の殺人裁判と語られた。アイスキュロス『エウメニデス』は、母を殺したオレステースがこの丘でアテーナーの立てた法廷に裁かれるさまを描く。私的な復讐が公の裁きに置き換わる瞬間として、丘に起源譚が与えられている。名は丘そのものから評議会と法廷へ移り、古典期には元アルコーンの終身議員が殺人・放火など血にかかわる重罪を扱った。
GLOSSARIUM · AREOPAGUS