江戸中期、寛保年間(1741〜44年)に刊行された雑書。作者は俳人の菊岡沾涼(米山)。日本各地の名所・産物・風習を記すなかに奇談と怪談を多く収め、片輪車・輪入道・姥ヶ火・狐火・油坊といった怪異の早い記録として、後世の妖怪研究がくり返し参照してきた。なかでも、近江大津で地蔵に供えられた油を盗んだ者が死後に怪火となったという「油盗みの火」の記事は、鳥山石燕が『今昔画図続百鬼』で油赤子を描く際の下敷きになったとみられている。
GLOSSARIUM · SHOKOKU RIJIN DAN
江戸中期、寛保年間(1741〜44年)に刊行された雑書。作者は俳人の菊岡沾涼(米山)。日本各地の名所・産物・風習を記すなかに奇談と怪談を多く収め、片輪車・輪入道・姥ヶ火・狐火・油坊といった怪異の早い記録として、後世の妖怪研究がくり返し参照してきた。なかでも、近江大津で地蔵に供えられた油を盗んだ者が死後に怪火となったという「油盗みの火」の記事は、鳥山石燕が『今昔画図続百鬼』で油赤子を描く際の下敷きになったとみられている。