ハワイの宗教における死者の国。ミルという神が治める。「ミルの穴」を意味する。
死者の魂は、谷の壁や海の崖の上から、木を伝って飛び降り、ルア・オ・ミルへ入るとされた。ハワイの島々には、それぞれ少なくとも一つ、魂の跳ぶ場所(レイナ・ア・カ・ウハネ)があると伝えられる。ハワイ島のワイピオ谷の入口は、今では砂に覆われて見えなくなったとされる。
伝承によれば、ミルはもと地上の首長であり、神々への不敬のために冥界の主となった。冥界では死者が遊戯に興じるとも、飢えに苦しむとも語られ、その描写は資料によって異なる。
魂が崖から跳んで冥界へ向かうという観念は、ポリネシアに広く見られ、マオリではニュージーランド北端のレインガ岬がその地とされる。